【実例あり】水の中でも熱中症になる。5月のマリンアクティビティで救急搬送された事例から学ぶ

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GWも多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!おかげさまで今年も賑やかな連休を過ごすことができました!

シュノーケリング

さて、シーズンが本格化するこの時期に、ぜひ皆さんに知っておいてほしい話があります。

「海から上がったら急に体が震えてきた」「なんか顔色悪くない?」——マリンアクティビティの現場でこんな場面に出くわしたことはありませんか?

実は先日、マリンアクティビティ参加中に救急搬送される事例がありました。
現場では「低体温症かもしれない」と思われていましたが、医師の診断は熱中症(脱水症状)。
冷たい海に入っているのに、熱中症——。にわかには信じがたいですよね。
でも読み進めるうちに、「あの感覚、自分にも覚えがある」と気づく方がいるかもしれません。

今シーズンを安全に楽しむために、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

【なぜ5月が危ないのか——「暑熱順化」という落とし穴】

海に着いてテンションが上がって、気づいたら何も飲んでいなかった——そんな経験はありませんか?
5月はまだ、身体が暑さに対応しきれていない時期です。これを暑熱順化(しょねつじゅんか)の途上といいます。
真夏と同じ行動をしても、身体はまだ「夏仕様」に切り替わっていないため、気温がそれほど高くなくても熱中症リスクが静かに高まっています。

さらにダイビングやスノーケリングでは、冷たい海水に触れることで「暑い」という感覚が麻痺しがちです。
汗もかいている感覚がない。のども別に渇いていない気がする。——でも実は、体の中では脱水が着々と進んでいます。

休憩中

【今回の事例——低体温症と見分けがつかなかった理由】

症状:
• 激しい震え
• 顔面蒼白
• 自力での立位困難

「上がったら急に寒くなってきた」「なんか体がガクガクする」——ダイビング後によくある感覚に似ていますよね。
だから本人も周りも、最初は「海から上がって冷えたんだろう」と思いました。
しかし原因はまったく別でした。

原因として考えられた要因:
① 車移動中の脱水

「渋滞で暑かったけど、もうすぐ着くし」と窓を開けずエアコンも使わず、水分補給もそのままに。海に着く前の段階で、すでに脱水が始まっていました。

② 高湿度の海辺環境

晴れていても、海辺はじっとりと湿度が高い。汗が蒸発しにくく、体の熱が逃げにくい環境です。「そんなに暑くないな」という感覚は、当てにならないことがあります。

③ 個人差(体型・体質)

痩せ型の方は体内に蓄えられる水分量が少なく、体温調節にも個人差があります。「自分は大丈夫」という感覚が、一番のリスクになることも。

症状

【海に入る前のチェックポイント3つ】

1. 「車を降りた瞬間」ではなく「乗った瞬間」から対策を

「海に着いてから飲もう」では遅いことがあります。移動中からエアコンを使い、ちょこちょこ水を飲む習慣を。脱水は、気づく前から始まっています。

2. ウェットスーツを着たら、それは「動く密閉空間」

着替えてから「さあ入ろう」まで、意外と時間がかかりますよね。その間、体は熱がこもる一方です。エントリー直前までファスナーを開けて、こまめに換気を意識してください。

3. 「震え=寒い」とは限らない

「上がったらなんか寒くて、でも不思議と汗もかいてて……」という状態、実は脱水による熱中症のサインかもしれません。水温が低くても、体内の水分バランスが崩れると悪寒・震え・意識障害が起こります。「寒いから」と片付けず、脱水の可能性も疑ってください。

【今日からできる対策まとめ】

• 喉が渇く前に飲む。 渇きを感じた時点ですでに脱水は始まっています
• 移動中からエアコンを使い、水分をこまめに補給する
• エントリー前はスーツのファスナーを開けて換気
• 「なんかおかしいな」と思ったら、即座に休息・冷却・水分補給

血液検査で赤血球に変化が出るほどの脱水は、水中での事故にも直結します。「ちょっと変かも」のサインを、絶対に見逃さないでください。

対策

【おわりに】

「水温が低いから熱中症はないだろう」——この思い込みが今回の事例の背景にあります。
今回の事例を知って、正直ひやっとしました。自分のまわりでも、同じことが起きてもおかしくない、と。
難しい対策は何もありません。移動中にちゃんと水を飲む。エントリー前にファスナーを開ける。「なんか変だな」を見逃さない。それだけで、防げるかもしれない事故があります。
今シーズンも、海を全力で楽しみましょう。その「全力」が続くように、体のことも少しだけ気にかけながら。

店舗・筆者情報

店舗名: 伊豆高原ダイビングスクール渋谷店
住所:東京都渋谷区渋谷1−8−5 グローリア宮益坂503
電話番号: 03−6421-0981
メールアドレス: shibuyadive@tbz.t-com.ne.jp
営業時間: 12:00〜21:00
休み: 不定休
公式LINE: https://lin.ee/4YpNom5
公式Instagram:@shibuya.diving

筆者 土屋遼将(ツチヤリョウマ)

 

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