先日の事故の備忘録として書きます。
よく晴れた海況良好、透明度良好。
私体験ダイビングご案内で仕事のためそのポイントで潜っていました。
浮上後、シャワーを浴びて体験ゲストの談笑中。
双眼鏡を覗くスタッフがいるので色々察して海を見る。
暴れてるっぽい?曳航中?
なんかあわただしい感じ。
10秒くらいの確認で事故であろうと思い、準備。まだドライスーツを着ている状態だったので出発は早かった。
スタッフの方にスクーターの指示を出して持って来てもらう。
続いて酸素の準備を指示。動いている感が有ったし、AEDが有るのは分かっているので指示出さず。
海上レスキュー要因は俺と大先輩の2名
俺はスクーターを受け取って入水スクーターのスイッチ入れてまたに挟んで出発
なんてやっている間に大先輩は泳ぎだす。
超はやい。スクーターを又に挟んでいる俺が置いていかれる。そして離される。尋常じゃないスピードで泳ぐ人だ。
そのまま要救助者にコンタクト。大先輩が先について確保。続いて俺が受け取って曳航開始
状態は意識あり、呼吸あり、若干のチアノーゼ唇の色が悪い。
呼吸が浅いので「息をしっかり吐け」とアドバイス
呼吸はこれ以上荒れてこなかったのでそのまま器材のを脱がしてエキジット
自力でギリギリ歩ける状況だったのでフィンを脱がして歩いてもらう。
このころにはチアノーゼがほぼ無くなり、唇がピンク。呼吸もまずまずな安定感。
大丈夫な感じがすると安心。
その後は酸素を準備してもらっていたので吸ってもらう。
選択するマスクはデマンド式吸気バルブで100%の吸入してもらうと思ったら
スタッフの方がノンリブリーザーマスクを用意していたのでデマンドを準備してと指示。
直ぐに準備できたので問題なく100%酸素吸引開始。
事故の業況を聞いて減圧症が発生するかもしれないと思ったので酸素は1本吸いきれ
最低でも1~2時間は吸っていてとアドバイスを出して(酸素タンクは十分に有った。残圧も確認)
そこで俺の仕事終了
救急車も呼ばない案件でした。
まとめ
事故の状況
ダイビング後半にロスト
そのまま迷子状態でうろうろしてたら推進10mでドライスーツの浮力増加により急浮上
フィンが無かった状況から
足が浮いてドライスーツ内でブーツから足が脱げて抵抗できない状態で浮上下と思われる。
ロスト時の打ち合わせが出来ていなかった
迷子になった場所と浮上場所が離れている直線距離でも20mくらいは移動してた。
要救助者のほうが先に浮上して居た。
自分の反省
スクーターの取り扱いが悪かった。
最後にYさんにアプローチ時はスクーターは手持ちでフィンキックが早いと
アドバイスを頂く。
なるほど、又がけが1番早いと思ってた。
検証しようと思う。
検証内容
30m~50mくらいの距離で
・フィンダッシュ
・スクーター又がけ
・スクーター手持ち&フィン
どれがアプローチでは早いかな?どの位違いが出るかな?
良かった点
・みんな無事!
・曳航中一滴たりとも要救助者の顔に塩水をかけないでエキジットさせた。
・救助開始からの連携が非常にスムーズ
伊東市ダイバーズ協議会で毎年行う事故防止講習会に毎回出ている方々での
連携だったので支持が最低限でもみんな即座に自分の立ち居地を理解して
動いてくれてました。
救助に関わったのが6人くらいだったかな?
全員【良き隣人賞】ものでした!
で、結局何が言いたいかって?
◆基本ルールを守って
◆基本的なダイビングスキルが出来れば
どっちか出来ていれば今回の事故は発生しなかったと思うところです。