憧れますよね。綺麗な姿勢で華麗に泳げる上手なダイバー!
透明度が良い所で、どーんと落ち込んだドロップを泳いだら気持ちよさそうですねよね。
魚の群れと一緒になって囲まれたり、泳いだり。
早く上級者並みのスキルを身に付けたい。
アドバンス講習では選択項目ですが是非受けておきたい項目です。
そんなダイビングをもっと上手になりたい方に贈る中性浮力のスキルアップ講習の予習復習に使える
ページになっておりますどうぞ最後までお楽しみください。
ゴール:中性浮力を上手にとれる姿勢と肺とBCの使い方が分かります。
中性浮力が取れると良いことは分かった。では取れないとどんなデメリットがあるか?そこには自分だけの損では済まないマナー違反が関係してきます。意識してなぜ上手にならないといけないのか?考えていきましょう!
中性浮力が取れていない方は基本的にマイナス浮力で泳いでいます。原因は
BCへの吸気しすぎると浮いてしまうから控えめにする。
↓
体が沈んでしまう
↓
斜め上に向かって泳いで浮力を調節しながら前に進む
↓
●★◆中性浮力が取れてると思ってそのまま◆★●
↓
運動量が増えてエアー消費が増加、運動量が多いから疲れる
このような手順を沿って運動量が増えてしまうのが原因です。
誰かに教えてもらわないと自分が中性浮力が取れていないことに気が付かない場合がほとんどです。
アドバンス講習を機会にして中性浮力の取り方を覚えていきましょう!
体が斜めになって泳いでいると当然、足が下がりフィンキックの力が斜め下に向かいます。
当然砂地を泳げば砂が舞い上がりますよね。
砂が舞い上がったら周辺が見えにくくなってしまいますが
当の本人は自分が通った後に砂が舞い上がるので気になりませんよね。
気が付きにくいマナー違反です。
グループに写真を撮りたいって方が居ればイライラさせてしまうかもしれません。
せっかくきれいな海なのに舞い上がった砂が写りこんでしまい残念な気持ちにさせてしまうかもしれません。
サンゴやソフトコーラル、イソギンチャクなど一見海藻みたいな見た目で自分では移動できない生物がいます。
ヒラメやカサゴなど砂地や岩場に隠れている生物がいます。
こう言った生物たちを蹴り散らかしてしまうリスクがあります。
魚は自分で避けることも出来ますが、自力で移動できない生物はフィンキックを避けることが出来ません。
中には体の表面をに傷が付くと死んでしまったり、体が柔らかく軽いため潰れてしまう生物も多いです。
擬態で隠れて捕食のタイミングを待っている生物はせっかく準備が1週間ぶりの獲物をとらえることが出来る!
その直前に捕食の邪魔をされたらそれこそ餓死してしまう恐れもあります。
水中は彼らの生活圏なので私たちは彼らの邪魔にならないようにダイビングを楽しまないといけません。
中性浮力がとれていればフィンキックの力は純粋に推進力になりますが、中性浮力が取れていない方は同じ力で泳いでいても自分の体を浮かせるためにも力を使っているので前に進むのが遅くなります。自分だけ遅れれば心理的にもストレスになるでしょうし、ほかのトラブルに見舞われる可能性もあります。
ダイビングでは一人遅いから置いていくという選択肢は取れないので待ちながら遅い人にペースを合わせます。
遅い人を急がせれば、体力の使い過ぎで過呼吸になる恐れもあるので急がせることもできません。
効率よく泳げない。
それだけでみんなに迷惑がかかる場合があることを自覚しましょう。
ライセンス講習の時に勉強したはずの中性浮力これを一度思い出してください。
アドバンスの中性浮力はこれの進化版です。まずこれができるか?オープンウォーターの中性浮力ができない方はここから始めましょう
皆さんは適正ウエイトの基準覚えていますか?
BCのエアを抜くと水面が目のあたりになります。
BCのエアを抜いた時、肺の空気をいっぱいに吸っても体沈んでしまう方いらっしゃいませんか?
伊豆界隈でよく利用される5mmのウエットスーツなら使用するタンクにもよりますが
スチールタンクで一般的な成人の方でウエイトは1kg~3kgです。
4kgのウエイトを付けている方は多すぎるかもしれません。
一度浅いところでダイビング器材を背負ってウエイトの再調整をしてみるといいかもしれないですね。
水深を下げると、ウエットスーツが水圧の増加で潰れるためウエットスーツの浮力が少なくなります。
その浮力をい補うためにBCに吸気します。
深度のあるところで中性浮力取っていればBCにエアが入った状態です。
この状態で移動して水深が浅くなるとBC内のエアが膨張します。
膨張してきたエアーを排気すると中性浮力を保てます。
BCのエアーを排気するときに良くあるトラブル、排気ボタンを押しても排気出来ない。
こんな方はいらっしゃいませんでしょうか?
排気方法はBCの形にも寄りますが基本動作は排気口を高く上げて上げること
排気姿勢が分かりにくいという方は
・立ち姿勢を取って
・左肩と左手を上げて
排気すると確実に排気できるようになります。
BCのエアーを排気口にためてあげるのがコツです。
自分からは見えない部分なので自分の体制をイメージしながら排気すると上手に出来るようになります。
オープンウォーターのプール実習でたくさん練習しましたね?
BCにエアーを適度に入れて、息を吸ったら体が浮く、体が浮いてきたら吐く~そして沈む。
一定のリズムで吸ったり吐いたりを繰り返せば体が上手に上下させることが出来ました。
基本知識はあっても上手に出来ない。そんな方は
・長く息を吐く(4秒息を吐き続ける)
吐いたら吸う。そして長く息を吐く。
そうすると上手にフィンピボットや中性浮力が出来るようになります。
次は悪い例の紹介です。自分は大丈夫?照らし合わせてみてください
水面でしょ?中性浮力と関係ないでしょ?と思ったあなた。この先を読む価値がある方です!
水面での待機中にみんなから離れて良く癖がある方は100%中性浮力が下手。そう言って良いと断言します。理由は次の通りです。
待機中みんなの顔が見える向きで待機しますよね。
足の付かない場なので無意識に浮くように足を動かしています。
力を掛けずにその場で足を動かすと体の前面で足が動きます。(太ももの前面の筋肉で足を動かしている状態)
この場合足が体の前面で動いているので後ろに向かって泳いでいる様になります。
無意識で足をばたつかせている方です。
無意識で足を動かしてしまう人は水中でも同じ。中性浮力が完全に取れていると上に向かって泳ぐ形になるのでマイナス浮力気味で足を動かし続けて水深を安定させる方です。
解決方法は移動中でなければ足を動かさない。
癖があるなら足を組んで無意識に使わない様にしましょう。そうすると悪い癖が治ります。
手を使って泳いでいる方のパターンは
マイナス浮力気味の方は分かります。体が沈むから手を使っちゃう。BCに空気入れましょう
タンク位置が高すぎる方とウエイトの位置が高すぎる方はバランスが悪くなほど上半身に重さが集中しています。
止まっているときは良いんだけど泳ぎだすとどうしても体が沈んじゃうという方は
タンクの位置とウエイトの位置を気持ち下げてみると泳ぐ時の姿勢が安定します。
ファンダイビング中皆さんの視線はどこにありますか?
この中で中性浮力を取れていない。人の典型がインストラクターを見ながら泳いでいる方
初心者あるあるなのですが水深をインストラクターと合わせて居て、
正しい姿勢で泳いでいる場合。同じ水深で正面を見ようとすると首が直角!
とても苦しい姿勢になります。
だから首が楽な姿勢、体を斜めにして泳ぐ様になる。
解決策は2つ
もちろんたまにイントラも見てください。ロストしないように気を付けて!
安全停止の時どうしても足が浮いてる大変
そんな方も多いと思います。
これは3つ考えられる状態があります。
体が浮く~~~って下を向くとBCのエアはBCのお尻側に集まります。
お尻側に集まった空気は蛇腹部分の排気口からは排気できません。
正しい姿勢で排気をするか、腰に排気バルブがついているBCなら腰から排気することを覚えると簡単に解決できます。
ダイビングが長引いたりして、タンク内のエアが少なくなるとタンクの重さも変化します。
空気には重さがあるので、ダイビング中にタンク内の空気を使用すると空気の重さの分タンクが軽くなります。
ダイビングタンクの重さを計ると使用前と使用後で2kg程度変わる場合もあります。
はじめはちょうど良かったウエイトもダイビング後半の浅いところでは足りなくなる場合もあります。
ウエイトの量を気を付けましょう
正しい姿勢は水面を泳ぐ姿勢と一緒。頭の高さと足の高さをほぼ同じにします。
この状態でフィンキックを続ければいいだけ!
正しい姿勢で泳ぐことで中性浮力が取れて居ないことに自分で気づくことが出来るようになります。
BCのエアが足りないマイナス浮力気味の場合体が沈んでしまい水底にお腹を擦るようになります。
こうなってしまえば浮力が足りない事を自覚できるようになります。
自覚が出来れば対処が出来るようになりますので、どんどんスキルアップしていきます。
浮力調節はBCと肺でしていますよね。BCと肺の浮力調節時の特徴をご案内します。
BC:大容量、エア量をキープできる、しかし浮力調整に時間がかかる肺:容量は人により、エア量をキープできない、微調整がしやすい、調整に時間がかからない
浮力調節をするとき一番早く調節出来るのが肺です。
体が浮居ていく~:まずしっかり息を吐いて体を沈めている間にBCの調節水底に岩にぶつかりそう:息をいっぱい吸って体の沈みを抑えている間にBCを調整という具合にBCの操作直前に呼吸を使って時間を作る。そうすると中性浮力がどんどん上手になっていきます。肺を器用に使うのが中性浮力を取るコツです。
肺を器用に使うためには体力に余裕が必要です。
呼吸を乱すような運動を避けて体力的に余裕のあるダイビングをしましょう
吸い気味の呼吸と吐き気味の呼吸には次の段階があります。
吸い気味の時は肺を大きくいっぱい吸って、吐く量を1/3まで(吐き切らない)こさらに肺の中の空気が多いときは、呼吸のスピードをゆっくり。肺の中の空気が少ないときには呼吸のスピードを早く。こうすると肺の中の空気が多い時間が長くなって一時的に浮きやすい状態が続きます。
吐き気味の時は肺を小さく使ってしっかり吐く、息を半分まで吸ったら前半を早く吐き後半をゆっくりしっかり吐き切るしっかり吐き切ろうとすると自然に息を吐く時間が長くなります。吐き切ってからも息をゆっくり吸って半分近くまで吸ったらもう少しを早く吸って、吐き出しの前半を早く、後半をゆっくりしっかり吐く
文章にすると理解しにくい部分なので実際の講習で練習したい方は申し出てください!
BCの丁度いい量をってどのくらい?吸って体が浮く、吐いたら沈むくらい。そんなこと言われても一発で決められないよー。って方に良い情報です。
そんな疑問をスパっと解決する指導方法をご紹介。この方法なら初心者でも一発でBCの吸気量を間違えずに入れられます。
これは私も普段から使う方法です。
この方法ならどんな水深でも同じ手順で丁度良いBCの吸気量を入れることができます。2秒くらいで調節完了